どうも棚橋です。
福島県内の農産物直売所の売上総額が、震災前の最高売上総額を上回ったそうです。また町の小中学生からも放射性セシウムが検出されていないので、出回っている食べ物の安全性は震災前と変わらなくなっていますね。
JA直売所の売上高回復
過去最高70億円に 福島県内
福島県内のJAが経営する農産物直売所の2013年度の売上総額は約70億円で、これまで最も多かった10年度を約4億3千万円上回り過去最高となった。東京電力福島第1原発事故を受け、各JAは原則、全商品を対象に放射性物質検査を実施してきた。食の安全確保に向けた関係者の地道な取り組みが消費者の信頼を得て、原発事故の風評を吹き飛ばした。
伊達市雪車町にあるJA伊達みらいの農産物直売所「みらい百彩館 んめ~べ」では17日、来店客が旬のサクランボをはじめ、キュウリやトマトなどの夏野菜を次々と買い求めていた。日頃から直売所を利用しいる国見町の主婦佐藤はつ子さん(58)は「安全なものだけ並んでいるので安心して買える」と笑顔を見せた。
各直売所でつくるJA福島ファーマーズマーケット連絡協議会は、放射性物質検査で安全性を確認した商品だけを販売し、風評払拭のPR活動に力を入れてきたため売り上げが伸びたと分析している。
特産のモモなどの安全をアピールするイベントを開催してきた「んめ~べ」業務係長の菊池洋介さん(35)は「サクランボ祭りや夏野菜祭りなどを企画し、今後も地元農産物を消費者に売り込んでいきたい」と話す。
小中生内部被ばく2年連続で未検出
【三春】町の小中学生から放射性セシウムが検出されなかったのは2年連続。2013年は、1338人を平田村のひらた中央病院のホールボディーカウンターで検査した。食生活について聞いたところ、約6割が県産米、約2割が県産野菜を食べていると回答した。
早野教授と平田村の震災復興支援放射能対策研究所の研究グループが、東京電力福島第1原発事故が起きた11年から検査を実施している。三春町内の8校に通う小中学生のうち11年は1494人、12年は1383人を対象に行った。
11年の検査では54人から放射性セシウムが検出されたが、早野教授によると、着替えずに検査したため服に付着していた放射性物質が反応したという。
13年の県産米全数検査では、食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えた検体は全体の0,0003%にとどまっている。早野教授は「主食であるコメの汚染レベルの低さが内部被ばくの低さにつながっている」と話している。
掲載元:下野新聞