どうも棚橋です。
焼却炉の廃熱を利用したお風呂は聞いたことがあるのですが、火力発電所の廃熱を利用した食物の栽培ってあまり聞かないですけど結構よくあることなんですかね。
今日はそんな廃熱でマンゴーを育てたという記事です。
廃熱利用 マンゴー実る
循環型社会の実現に取り組んでいる那珂川町地域資源活性化研究会は2日、木材を乾燥させるボイラーの廃熱を利用したマンゴー栽培に成功したとして、たわわに実ったマンゴーを報道関係者に公開した。来年6月から新たな町特産品「なかよしマンゴー」として売り出す。
町内では木材加工販売のトーセン(矢板市)が旧馬頭東中跡地に建設している木質バイオマス発電施設が、近く稼働する。マンゴー栽培は、同発電の廃熱を利用する実証実験として行われた。
マンゴーは昨年5月から、同町大山田下郷の県北木材協同組合那珂川工場の約270平方メートルのビニールハウスで室温を20度以上に保ち栽培された。約100個のマンゴーが一つ約400グラムに育った。小売価格は100グラム当たり約千円という。同研究会の木材販売業鈴木栄子さん(52)は「糖度は20度の甘さ。町の特産品にしたい」と意気込む。
工場内ではボイラーの廃熱を利用し、いけすでウナギも養殖している。3月中旬に入荷した体長2センチの稚魚が体長約40センチ、約60グラムまで育ち、3か月後には出荷可能な約200グラムの成魚になるという。
トーセンの東泉清寿社長(61)は「地域の理解の下、廃熱からマンゴー栽培やウナギの養殖という新たな事業が創出できた」と話す。
同社が建設している木質バイオマス発電施設は、製材所から出る廃材や山林に放置された間伐材などを燃料とした火力発電施設。発電出力2500キロワット、間伐材や廃材などの必要な資源使用量約6万トンを目標としている。
掲載元:下野新聞